なぜなにかづまあなぜき
Q1.最初に鹿妻穴堰をつくった鎌津田甚六はどんな人で、どうして鹿妻穴堰をつくったんですか?
A.鎌津田甚六は、鉱山師としてすぐれた土木工事の技術を持っていた人と言われており、今から約420年前に南部の殿様から、北上川西側の平地の田んぼに水を引く用水路をつくるようたのまれて、鹿妻穴堰をつくりました。
Q2.なぜ頭首工(取入口)は今の場所につくられたのですか?
A.雫石川はいつもたくさんの水が流れており、今の頭首工の場所には「剣長根の岩山」と呼ばれるかたい岩が雫石川につき出ていたので、この場所なら水が取り入れやすく、また岩の穴なら壊れにくいことから、今の場所につくられました。
Q3.昔はどんな道具で穴口を掘ったのですか?
A.「つるはし」や「げんのう」といった道具を使い、手作業で穴口を掘りました。
また、手作業ではどうしてもほれないかたい岩は、そばでたくさんの木を燃やし岩をもろくするなどの工夫をして掘ったそうです。
Q4.今の用水路にはどれくらいの水が流れるんですか?
A.田んぼで水を一番使う田植えの準備をするころ(4月〜5月)には1秒間に約15立方メートルもの水が送られます。
これは、学校のプールが約20秒で満杯(まんぱい)になる量です。
Q5.今の鹿妻穴堰の水路はどのくらいあるのですか?
A.現在、鹿妻穴堰の水路は37路線あり、全ての長さを足すと約131キロメートルにもなります。
※マップをクリックすると大きなマップが見られます。(PDF 4.39MB)
Q6.お米を作るのに、どのくらいの水が必要ですか?
A.平均的な1枚の田んぼ(3,000平方メートル)で、1年間に約3,300立方メートル使います。
Q7.鹿妻穴堰の水は田んぼにしか使わないんですか?
A.田んぼだけではありません。西部地域では畑や果樹園にも使われています。
Q8.田んぼや鹿妻穴堰の水路は農家の人の生活にだけ役だっているのですか?
A.田んぼや農業用水は農家の人だけに役立っているものと思われていますが、実は一般の人の生活にも役立っているのです。
たとえば田んぼは大雨のとき、たくさんの雨水を引き受け洪水を防いでくれたりし、水路は一般家庭からでる排水を引き受けてくれたりもします。そして、なによりも田んぼや水路があることにより豊かな自然が守られ、みんなの暮らす地域の環境保護に役立っています。